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税理士事務所経験者の転職活動

【税理士事務所から転職】辞めたい理由(退職理由)で実際多いのは?

  • 会計事務所から転職する場合、退職理由はどう伝える?
  • 給与の安さや人間関係が理由でも正直に答えるべき?
  • ネガティブな退職理由をポジティブに言い換えるには?

会計事務所で働く人の多くは、働きながら税理士になることを目指していきますが、

中にはキャリアチェンジを選択する人も少なくありません。

会計事務所で働いた経験は、一般企業の経理や財務といった職種でも生かすことが可能ですから、こうした職種へ転職していく人はとても多いですね。

(もちろん、年齢的にまだ若い方ならまったく未経験の職種への転職も選択肢としてありでしょう)

ただ、どのような職種に転職するにしても、

面接などで必ず聞かれるのが「前の職場からの退職理由」です。

退職理由の伝え方がまずいと、どんなに優秀な人でも面接で落とされてしまうので注意が必要ですよ。

この記事では、会計事務所から転職する人に多い退職理由について解説します。

転職活動を成功させるために知っておくべき「退職理由の言い換え方法(ネガティブ → ポジティブ)」も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

会計事務所から転職する人によくある退職理由

会計事務所から転職 退職理由

(会計事務所から転職する人にあるあるの退職理由を紹介)

 

↓会計事務所を辞めて転職していく人によくある退職理由(ホンネの部分)としては、以下のようなものが代表的です。

  • 担当顧問先が30件以上と多く、繁忙期を問わず仕事が激務すぎて耐えられない
  • 仕事内容が思っていたものと違った
  • 自分がやりたい税法実務を経験できない(資産税など)
  • 仕事が難しすぎてついていけない
  • 常に期限に追われるプレッシャーに耐えられない
  • 自分が目指している税理士像と今の事務所の働き方が違う
  • 担当顧問先が30件以上と多く、税理士試験と両立できない
  • 給料が安すぎる(年収300万円未満・月給20万円未満など)
  • 残業代が出ないなど、労働法のルールが守られていない
  • 所長税理士との性格的な相性がよくない
  • 職場の人間関係が苦痛
  • 顧問先の経営者とのやりとりが苦痛
  • 先輩が仕事を教えてくれない
  • 所長税理士が高齢で事務所の将来性が不安

>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

所長税理士と性格的に合わない…は退職理由として特に多い

税理士事務所を退職理由の一つとして「所長税理士と合わない」ということが挙げられます。

税理士事務所では所長税理士がワンマンでされているところも多いので、

所長税理士と合わないと仕事がうまく回りません。

私の今いる税理士事務所では所長税理士のご機嫌を損ねてしまうと、

決算の打ち合わせがスムーズにいかなかったり、

余計な仕事や無理な残業を指示されてしまいます。

私の場合は「今やっている業務は土日の休みを費やしてでも完璧にして」と言われ、

休日出勤をして業務をすることになりました。

しかし周りで所長税理士と仲良くされている他の所員はそんな無茶ぶりを言われている様子がないので、私が単によく思われていないだけではあります。

所長税理士と合わないと仕事をしている中で結構理不尽なことを言われ、

すぐに退職したいぐらいに疲れてしまうため、

面接の段階から所長税理士と上手くやっていけそうかを見極める必要があります。

仕事のハードさと比較して給与が低い…

税理士事務所を辞める理由として多いものは、

業務内容のハードさに比べて給与が低いことが挙げられます。

私が以前いた事務所では社員として働き始めたばかりの頃は、

通常期に20~21時ぐらいに退社をし、

繁忙期となると平日は終電近くまで仕事をして尚且つ休日出勤をしていました。

給与額は大卒の初任給ぐらいの金額でしたが、

残業代は出ずに賞与もなかったので、

時間換算するとパートで働いた方が良かったと思う程度の給与額でした。

しかも税理士事務所の仕事はスピードと正確性を求められるような仕事ばかりですし、

社長と関わる機会も多く神経も使う業務となっています。

顧問先によっては神経質な人もいるので余計に気を遣って精神的に疲れます。

そこまで時間と労力と神経を擦り減らしても給与が劇的に上がるわけではないので、

辞めたいとなるのは仕方ないことだと言えます。

「手に職をつけたい」について

税理士事務所への転職理由としては、

「手に職をつけたいから」というものがとても多いですね。

実際に私も他でも通用するようなスキルを身につけたいと思い、税理士事務所を志しました。

普通の一般企業の事務ですと内容によっては他の企業に転職する際に経験やスキルとしてアピールしづらかったり、

募集要件が30歳までになっていたり等で年齢を重ねるごとに転職しづらくなりがちです。

ですが税理士事務所であれば会計入力や給与計算、

年末調整や決算等、いろんな経験を積むことができます。

また時々他の税理士事務所の求人を見て思うことですが、

求人募集で紹介されている仕事内容が今現在私がやっている業務と内容が被ることが多いです。

そのため、税務調査や相続等、何かに特化している事務所でなければ、

手に職と言えるような経験を身につけられると日々感じています。

>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

ネガティブな転職理由は「言い換え」が大切

もちろんこれらは「ホンネ」であって、転職先の面接で正直に伝えるべきものではありません。

転職活動は一種のビジネスですから、

ネガティブな退職理由をそのまま伝えても自分の評価を下げるだけでメリットは何もありませんよ。

ネガティブな退職理由は、ちょっとした表現のしかたを変えるだけでポジティブな印象に変化させることが可能です。

上では個別具体的な退職理由を紹介しましたが、

↓これらはおおまかに分類すると以下のようにまとめることができるでしょう。

  • 給料や福利厚生についての不満
  • 職場の人間関係についての不満
  • 仕事内容についての不満
  • 税理士試験との両立についての不満
  • 事務所の将来性や自分自身のキャリア構築についての不満

これらのそれぞれについて、ガティブな退職理由をポジティブに言い換える例文を紹介しましょう。

言い換えのポイントとしては、

↓以下の2点を意識してみると「いい感じの退職理由」ができあがると思いますよ。

  1. いろいろあったけど、前職の事務所に感謝していることを伝える(ウソでもいい)
  2. 転職先の事務所が「強み」としてアピールしている特徴に興味を持ったということを伝える

↑当然ながら「2.転職先の事務所がアピールしている特徴」が、

あなたの現在の不満を解消してくれる強みとして対応するわけですね。

例えば、あなたの現在の不満が「給料が安いこと」なら、

転職先の事務所が「従業員の雇用条件の改善に力を入れ、優秀な人材を集めることを目指している」という特徴があるのが理想でしょう。

↓以下、具体的な言い換えの例文を紹介します。

次の項目で「退職理由の言い換え」の例文を紹介しますので、参考にしてみてください。

(言い換え例文)給料や福利厚生についての不満

前の職場は給料が安くて不満でした(ホンネ:ネガティブ)

↓(言い換え)

前職では基本的な会計実務を身につけることができたことで、会計事務所の職員としてある程度の自信を持って仕事ができるようになり、とても感謝しています。

今後は仕事で貢献しつつ、その貢献を適切に評価してくれる環境で働きたいと考えておりましたところ、御社では「職員の貢献を適切に評価するシステム構築」に力を入れておられることを知り、大変共感いたしました。

>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと

(言い換え例文)職場の人間関係についての不満

職場の人たちと性格的に合いませんでした(ホンネ:ネガティブ)

↓(言い換え)

前職では、20代の職員は私一人で、ベテランの先輩方にとても可愛がっていただくことができました。

今後はステップアップとして、社会人としていろんな背景を持つ人たちと関わりながら働いてみたいと考えておりましたところ、御社では元銀行員の方や、自営業の経験がある方など、多様な職歴をお持ちの方を積極的に採用していることを知りました。

御社に採用をいただけました際には、私自身の経験を仕事に生かして貢献するとともに、先輩方からいろんな刺激をいただき、成長しながら働いてみたいと考えています。

(言い換え例文)仕事内容についての不満

顧問先が小規模な個人事業主ばかりで、あまりレベルの高い仕事を経験できないのが不満だった(ホンネ:ネガティブ

↓(言い換え)

前職では主に個人事業主のお客様を担当してきたのですが、業務を経験するうちにより大きな組織の会計や税務に取り組んでみたいと考えるようになりました。

御社では医業や社会福祉法人といった特色を持った顧問先を多数お持ちであり、会計事務所の職員としてよりおもしろい仕事を経験できると感じたことが、今回応募させていただいたきっかけです。

(言い換え例文)税理士試験との両立についての不満

仕事が忙しすぎて税理士試験の勉強が少しも進まず、不満だった(ホンネ:ネガティブ)

↓(言い換え)

私は会計事務所の職員として、顧問先企業の業績や資金繰りに直接的に貢献できる税理士を目指しています。

自分自身の税法や会計の実務知識を深めるため、ぜひ税理士資格を取得したいと考えておりましたところ、御社では職員の税理士試験挑戦を積極的に応援する環境があることを知りました。

(言い換え例文)事務所の将来性や自分自身のキャリア構築についての不満

所長税理士が高齢で世代交代をするつもりもなく、正直にいって10年後も生き残る事務所とは思えなかった(ホンネ:ネガティブ)

↓(言い換え)

御社では創業20年にあたる今年を「第二の創業期」として位置づけておられ、今後より事業を拡大させていく予定であることを知りました。

成長とスピード感を感じられる環境で、ぜひスタッフの一員として貢献していきたいと考えております。

ブラックな会計事務所で働きたくない人へ

(税理士業界で働くなら「どの会計事務所を勤務先に選ぶか?」は超重要です)

 

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どういう事務所で働くか?は、

その後の人生を決定してしまうほど重要な問題です。

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激務すぎて税理士試験との両立なんて不可能ですし、

月給手取り16万円で毎日のように残業させられる…

みたいなこともあります。

会計事務所で働けるならとりあえずOK(どうせ独立するし…)

↑こういう感じで税理士業界に入ると失敗してしまうので注意してください。

ブラック事務所を最初から選択肢に入れないことが大切ですよ。

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