- 税理士事務所の転職面接でよく聞かれる質問って?
- 高評価につながる回答例は?例文を知っておきたい!
- 何か質問はありますか?と逆質問が来たらどう答えるべき?
この記事では、会計事務所(税理士事務所・税理士法人)の転職面接でされることの多い質問例を紹介します。
所長税理士の心に響きやすい解答例も紹介していますので、
参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
面接で良く聞かれる質問11個と回答例
1. 転職理由は何ですか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として1番目が「転職の理由は何ですか」です。
この質問の意図は、あなたが何故転職をしたいのかを知りたいためです。
この質問の回答により面接官は、あなたがその事務所でやっていけるのかを判断しています。
回答例としては「残業が多い時では80時間ぐらいあり、税理士試験の勉強時間を捻出することができなかったため転職することにしました。」など、出来る限り事実を述べてみてください。
この質問の回答をする際に注意したいことは、うちに入社しても長く続かないんじゃないかと思われないことです。
>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
2. 志望動機は何ですか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として2番目が「志望動機は何ですか」です。
この質問の意図は、数ある会計事務所の中からうちを選んだのは何故なのか、また、うちの事務所に入社した後にやりたいことを考えているかを知るためにしています。
回答例としては「御社では相続税の業務を行なっているとHPで拝見し、相続税に興味があるためです」などです。
まずは面接を受ける事務所を調べ、何故興味を持ったのかを調べてみてください。
率直な考えを言った方が、面接官の印象も良いと思います。
また、長々と回答をするよりも要点をまとめて回答することがポイントです。
3. 経験のある業務は何ですか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として3番目が「経験のある業務は何ですか」です。
この質問の意図は、入社後に任せられる業務を確認するために行なっています。
この質問には嘘なく答えてください。
この質問を少し誇張して答えるなどして入社後面接で言ってたことと違うとなると、その事務所に居づらくなってしまい、すぐに転職を考えることになるかもしれません。
回答例としては「法人税の申告や個人の確定申告、年末調整などは一通り行うことができます」などです。
4. 今までに経験した「一番大きい仕事」は何ですか?
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として4番目が「今までで一番大きい仕事は何ですか」です。
この質問の意図は、あなたが前職でどんなことをしていたのかを知るためにしています。
この質問にも嘘なく答えるようにし、その仕事を行なった際の感想なども一緒に答えられると良いでしょう。
回答例としては「上場企業の子会社の申告を行いました。大企業を行うことは少なかったため、様々なことを調べながら行いました」などです。
5. 今までで「一番苦労した仕事」は何ですか?
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として5番目が「今までで一番苦労した仕事は何ですか」です。
この質問の意図も、あなたが前職でどんなことをしていたのかを知るためにしています。
この質問にも嘘なく答えるようにし、その仕事を行なった際の感想なども一緒に答えられると良いでしょう。
回答例としては「所得税の確定申告です。前年は1人で60件くらいの申告書を作成したためかなり大変でした。」などです。
>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
6. 人と話すことは好きですか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として6番目が「人と話すことは好きですか」です。
会計事務所は顧問先の人と話すことも大事な仕事であるため、この質問をしています。
この質問はあくまで好きかどうかを聞かれているため、好きと答えることが良いでしょう。
回答例としては「好きです。お客さんと話していると時間を忘れて話してしまうこともあります。」などです。
7. 税理士試験の状況はいかがですか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として7番目が「税理士試験の状況はいかがですか」です。
会計事務所の職員のほとんどは税理士試験を受けている人が多く、受験生の方が税法の最新の情報を知ることもできるため行なっています。
この質問にはあなたの税理士試験の状況を正直に答えてください。
回答例としては「先日消費税を受け、自己採点をした結果ボーダーラインには乗っていたため、今は相続税の講座を受けています。30歳までに資格取得を考えています。」などです。
8. 資格取得後はどのように考えてますか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として8番目が「資格取得後はどのように考えていますか」です。
この質問は、あなたは将来独立を考えているのかを知るためにしています。
会計事務所もあなたを採用するのであれば、資格取得後もうちで働いて欲しいと考えているのです。
この質問にはあなたの気持ちを正直に答えて欲しいですが、独立を考えていないと答えた方が面接官の印象は良いでしょう。
回答例としては「今の時点では独立は考えておりません。入社させていただけましたら、資格取得後も長く勤めないと思っています」などです。
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9. 入社できるとしたらいつからできますか
会計事務所の面接でよく聞かれる質問として9番目が「入社できるとしたらいつからできますか」です。
この質問は、あなたに興味があった場合にされることが多い質問です。
入社時期を聞き任せられる仕事を考えていることも多いので、正直に答えてください。
その際には前職の引き継ぎのことも含めると良いでしょう。
回答例としては「来月の1日から入社できます。今の職場で引き継ぎがあるため来月になってしまいます」などです。
10. 自己PRをお願いします
税理士事務所への転職成功を目指す場合に、大事になるのが自己PRです。
↓おすすめの自己PRは、以下の3つを自分の長所としてアピールすることですね。
- 正確性
- スピード
- コミュニケーション能力
これらはどんな事務所に転職するにしても必要になるスキルです。
↓実務経験者の方であれば、例えば以下のような自己PR例文が考えられます。
「私は正確さやスピードを意識して、会計入力を行うことをモットーとしています。
また前職では担当する顧問先の潜在的な要望を引き出し、
解決することに常に取り組んでいました。
このような経験を活かし、貴所でも貢献していきたいと考えます」
税理士事務所では間違いのない申告書を作成することが求められますし、
顧問先とのやり取りも多いことからコミュニケーション能力が求められます。
オールマイティーにできる人というのをアピールすれば、有利に転職活動を進めやすいです。
特に個人の税理士事務所ですとHPを見ても突出したことがないため、
自己PRに何を書いていいのか悩んでしまうことも少なからずあります。
どんな質問が来ても返しやすい内容を準備しておくのが良いですね。
11. 最後に、聞いておきたいことはありますか(逆質問)
税理士事務所の面接に限らず、
転職面接で必ず聞かれるのが「最後に、何か質問はありますか?」というものですね。
(いわゆる面接官の側からの逆質問というやつです)
この逆質問に対して、なんとなくで「特にありません…」と答えてしまうと、
思わぬマイナス評価となりがちですので、注意しておきましょう。
【税理士事務所の面接】逆質問で面接官は何をチェックしているのか?
面接官は、この逆質問であなたの転職への意欲をチェックしている可能性があります。
本当に何もなければ「特にありません…」でもいいのかもしれませんが、
場合によっては「これから働くことになる職場なのに、気になることは何もないのかな?」と、
入社への熱意に疑問を持たれるケースもあるので注意しましょう。
逆質問への回答例
↓逆質問への解答例としては、
以下のようなものが考えられるでしょう。
- 職員1人当たり、何社ぐらいの顧問先を担当することになるでしょうか?
- 差し支えなければ、先輩職員の皆さんの年齢層などについてお聞きしてもよろしいでしょうか?
- 社内で飲みに行ったりなどのコミュニケーションは多いですか?(「ぜひ参加したい」という文脈と口調で)
- お客様にはどういった業種業態の方々が多いですか?
- 入社までにどういった準備をしておくと、業務にスムーズに入っていけるでしょうか?
ポイントとしては、
「入社前後にどういう行動をすべきか?」
「入社後にどうすれば業務や人間関係にすぐ馴染んでいくことができるか?」
↑について、真剣に考えている姿勢をアピールすることです。
面接側はあなたの入社意欲や熱意の高さをチェックしていることに注意しておきましょう。
私自身が、税理士事務所で面接の場面で逆質問としてよくしていたのは、
「御社で使っている会計ソフトは何ですか?」というものです。
色んな求人を見ても使用ソフトが書かれていないことが多いため、
事務所経験者であれば聞いておいたほうが無難です。
実際に私も去年別の税理士事務所に転職しようとした時に、面接では必ず聞いていました。
会計ソフトですと弥生会計の様な、
使い方もある程度調べたら分かりそうなものであれば転職後も戸惑うことなくスムーズに慣れていけますが、
全く馴染みのないソフトであれば一から操作方法を覚えなおしです。
また忙しい時期に使用方法で分からないことが出てきた時に周囲に聞きづらいので本当に困ります。
カスタマーサポートがあれば良いのですが、
それでも聞いて対応方法教えてもらってということを繰り返すと余計な時間がかかってしまいます。
転職してから戸惑うよりも面接時に聞いて、ある程度心の準備をしていた方が精神的にも安心です。
ブラックな会計事務所で働きたくない人へ
税理士業界で働く人にとって、
どういう事務所で働くか?は、
その後の人生を決定してしまうほど重要な問題です。
ブラック事務所の労働環境は本当に過酷です。
激務すぎて税理士試験との両立なんて不可能ですし、
月給手取り16万円で毎日のように残業させられる…
みたいなこともあります。
会計事務所で働けるならとりあえずOK(どうせ独立するし…)
↑こういう感じで税理士業界に入ると失敗してしまうので注意してください。
ブラック事務所を最初から選択肢に入れないことが大切ですよ。
ブラック事務所にまちがえて入社してしまうリスクを避けたい人は、
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普段から転職サイトを見る習慣をつけておくと、
「今の職場がどうしてもしんどくなったら転職もある」
という選択肢に気づけます。
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