- 会計事務所の経験者は経理としても働ける?
- 自己PRすべき仕事内容は?
- 実務経験者として転職する場合、平均年収はどのぐらい?
「会計事務所から経理への転職」というのは、ある意味定番のキャリアプランとなっていますね。
税理士試験を残念ながらあきらめた人や、より安定した環境で働きたい人のキャリアとして経理への転職はかなり魅力的です。
会計事務所(税理士事務所)の経験者は、
決算業務の経験が豊富にあることや、税務申告までの知識があるという点で経理の経験しかない人よりも有利と言えます。
会計事務所から一般企業の経理に転職し、経理の管理職(経理部長などの肩書き)で成功している人はたくさんいますよ。
この記事では、会計事務所から経理への転職するときの実務経験の自己PR方法を解説します。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
会計事務所経験者が経理に転職するときに自己PRすべき実務経験7つ
↓会計事務所での実務経験を自己PRする場合、以下のような内容を含めてみてください。
効果的な自己PRができあがるはずです。
- 決算・税務申告についての豊富な経験
- 会計ソフトへの習熟
- 経営分析や資金繰り管理のスキル
- 税法改正など「ルール変更」への対応力
- 助成金や補助金の知識
- 監査を「する側」の視点を持っている
- 経営者と日常的にやりとりをしてきた経験
↑なお、自己PRのしかたのポイントとしては、
「あれもできます、これもできます…」というかたちではなく、
「これが一番得意」という内容をピンポイントで伝えることです。
上の7つの中から、自分の強みとしてもっともアピールしやすいものを選び、自己PRの内容を考えてみてください。
1.決算・税務申告についての豊富な経験
経理スタッフの最も大切な仕事は、
決算・税務申告に向けて適切な時期に正しい経理処理を行うことです。
- 決算・税務申告からさかのぼって日常経理を考えられること
- 経理のもっとも重要な業務(かつ繁忙期)である決算業務で貢献できること
↑このような力をすでに十分蓄えているという点は、
会計事務所経験者の大きな強みといえるでしょう。
この部分で会計事務所経験者に勝てる経理スタッフはまずいません。
例えば、一般的な会計事務所職員が担当する件数は20件前後ですよね。
会計事務所によっては、巡回担当と決算担当が別になっていることもあると思います。
その場合、決算担当は毎月3~5件(年間30~60件)の決算を担当することもあるでしょう。
1年間に行う決算・税務申告の件数はもちろん、
業種や規模について様々な会社を担当していることも会計事務所経験者の強みです。
2.会計ソフトへの習熟
日々会計ソフトを使用していた会計事務所経験者は、当然記帳スキルは即戦力です。
企業によって導入している会計ソフトは多種多様ですが、仕組みは基本的に同じです。
というか、会計ソフトは仕組みを理解して使うか、なんとなく使うかで習熟の早さに大きな差が出ます。
なので、会計や税務についてきちんと理解している会計事務所経験者はきわめて有利です。
(初めて使うソフトでもすぐに慣れることができるので、まわりからびっくりされるかもしれませんね)
会計ソフトの元帳や試算表も見慣れているので、
異常値や誤りにもすぐに気づくことができますね。
3.経営分析や資金繰り管理のスキル
会計事務所経験者の中には、
顧問先企業の経営分析や資金繰り分析まで日常的にやってきたという人もいるでしょう。
こうした「経営者に近い視点で数字を分析できる力」は、経理スタッフとして働く場合にも活かせます。
具体的には、経理では月次決算や年次決算が完了した後に、その数字を経営者や経営企画部署に対して報告する業務があります。
会計事務所で中小企業経営者相手に経営相談をしてきた経験は、こうした場面で生かすことができるでしょう。
経営者相手にMAS業務など経営支援の経験がある人は、自分の強みとして積極的にアピールしてください。
4.税法改正など「ルール変更」への対応力
毎年ある税法改正など「ルール変更」への対応は、会計事務所の職員にとっては宿命のように当たり前にやってきたことだと思います。
これは外部の人から見ると、相当高いスキルとして評価される傾向があります。
例えば、消費税の扱いや社会保険や税務の提出書類の変更はしょっちゅうありますが、
こうした「ルール変更」に対応できずにミスをしてしまう経理スタッフは少なくないんですよ。
税法や会計のルール変更に柔軟に対応できることは、経理へ転職する際の自己PRの材料としても使えます。
5.助成金や補助金の知識
助成金や補助金申請などの経験は、中小企業ではかなり重宝される知識です。
これらはしょっちゅう制度が変わりますが、
- どこで情報を探せばいいか
- 自社が使える案件はあるか
- 申請に必要な資料はどういったものか
↑これら3点について習熟しているだけでも、十分企業に貢献することができます。
なお、中小企業では助成金や補助金の申請書作成については、顧問先の税理士事務所にアウトソーシングしているケースが多いですね。
その場合も、自社が補助金や助成金の対象となることの裏付けとして、
提出する数字を準備するのは経理スタッフの仕事です。
補助金や助成金申請の経験があることも、自己PRとして使えます。
6.監査を「する側」の視点を持っている
税務調査への立ち合い経験や上場企業では監査法人の監査があると監査を「する側」の視点で業務を見通せます。
税理士の監査は公認会計士の監査と比べると「ゆるゆる」ですが、
それでもチェックする側の視点で仕事をしてきた経験があることは、経理の経験しかない人と比較して差別化できますね。
日常業務においても調査・監査の経験がある者でないと判らない「押さえるべきポイント」を知っていることで企業の不利益を未然に防ぐことができます。
7. 経営者と日常的にやりとりをしてきた経験
会計事務所経験者は、日々企業の経営者とコミュニケーションをとっています。
(巡回まで担当してきた人の場合)
必然的に、経営者が求めていることや、不安に感じていることをくみ取る力が身についているはずです。
コンサルティングを数多くこなしてきた経験があれば、経営者の発言の真意を聞くこともできますし、日常業務で求められている成果物の想像もたやすいですね。
例えば会計資料のグラフを作る業務であっても、推移を見たいのか取引先別のシェアを見たいのかで作る資料が違ってきます。
経営者をサポートする力が備わっているということも、会計事務所経験者ならではのアピールポイントです。
ブラックな会計事務所で働きたくない人へ

(税理士業界で働くなら「どの会計事務所を勤務先に選ぶか?」は超重要です)
税理士業界で働く人にとって、
どの会計事務所で働くか?は、
その後の人生を決定してしまうほど重要な問題です。
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激務すぎて税理士試験との両立なんて不可能ですし、
月給手取り16万円で毎日のように残業させられる…
みたいなこともあります。
会計事務所で働けるならとりあえずOK(どうせ独立するし…)
↑こういう感じで税理士業界に入ると地獄を見ます。
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