税理士事務所が未経験で30代の人でも就職するチャンスは大いにあります。
税理士事務所は結構人手不足な業界なので、若い人程未経験でもチャンスがあります。
また定年がない印象が強いのか、以前勤めていた税理士事務所で求人を出したときには70代の人が応募希望で電話してきたこともありました。
そもそも税理士事務所によっては40代や50代の人が勤めていることも多いので、30代はそこと比べると若い方だと言えます。
実際に以前いた事務所でも40代の人で未経験で入所されていました。
未経験であっても税理士試験の科目合格をしていたり、一般企業で経理の仕事の経験があれば戦力とみなして採用されるチャンスも上がります。
全く未経験の人はまず簿記の資格を取得して税理士試験の勉強を始めてみることをお勧めします。
この記事の目次
税理士事務所は未経験40代でも転職できる?
税理士事務所へ40代で転職される方はかなり多いです。
(そもそも転職が多い業界なので、
未経験/経験者ともに40代で転職を経験する人はとても多い)
実際に以前勤めていた事務所でも、
40代で未経験入所してきた方がいました。
会計事務所の良いところは定年がない事務所も多いところです。
個人で経営されている事務所も多いため、
所員の中には60代がいるという事務所もあります。
また最近では人手不足な会計事務所も結構多いため、
40代でも採用されやすい傾向にあります。
普通の事務職ですと30歳までに採用が限定されているということもありますが、
会計事務所の求人では年齢を設定せずに募集している事務所も多いです。
年齢よりも会計事務所の経験があるかどうかを重視している事務所が多いため、
40代であっても経験があれば採用される確率はかなり高くなると言えます。
>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
税理士事務所は「プログラマー出身者」も多い
異業種から税理士事務所に未経験で入社してくる人の中には、
「前職がプログラマー」という人はよく見かけますね。
実際にこれまで私が勤めていた事務所でも、
過去にプログラマーから転職してきた人は何人もいました。
なぜプログラマー経験者に会計事務所希望者が多いのかかと言いますと、
会計や税務という仕事内容がとてもシステマチックにできていることが理由としてあるでしょう。
論理的にこうだから次はこう、という感じで作業していく部分が多いので、
プログラミング経験者は仕事内容として会いやすいのだと思います。
また、パソコンスキルの高い/低いで、会計事務所での仕事になれていくスピードはかなり差がでます。
現在の会計事務所の仕事は、会計ソフトを中心としたパソコン作業が中心ですし、
毎日の業務効率化が求められる仕事です。
こうした面でも、プログラミングの素養がある人は取り組みやすい仕事内容になると思います。
集計作業が多いためExcelに強ければ、
業務の時間短縮化に繋がります。
今の事務所でもかなりExcelは重要視されていて、
勉強を強制されています。
そのため最初からExcelの知識が身に付いている人は強い戦力となります。
また送付状をwordで作成したりもするため、
ある程度使いこなせるほうが便利です。
プログラマーから未経験転職の場合、
面接でパソコンが使いこなせるとアピールすることをおすすめします。
>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
税理士事務所の職員に「転職組」が多い理由は?
税理士事務所は異業種から未経験で転職してくる人は多いですし、
入社してからもひとつの事務所にとどまらず、転職していく人が多い業界です。
なぜかと言いますと、転職するほうがメリットとして大きいからです。
会計事務所ではどうしても未経験での入所となるとハードルが高い業界のため、
最初からホワイトな事務所に入所できる可能性は低くなってしまいます。
実際に私も最初に別の業界から転職しようとした時になかなか採用されず、
結局採用されたのは残業が多い事務所でした。
しかし1回どこかの会計事務所に入所して経験者となると、
売り手市場の立場になれます。
私が以前転職活動したときには経験者歓迎の求人が多いので選びやすく、
人材不足な事務所も多いことから転職者有利な条件で入所できると実感しました。
結果的には転職活動の際にある程度ボーナスもあり、
勤務時間も融通のきく会計事務所の内定をいただくことができました。
最初は経験を積んで、良い事務所に転職できるのも会計業界の魅力の一つです。
>>環境劣悪な「ブラック事務所」で働きたくない人が知っておくべきこと
「経理から税理士事務所に転職」はどう評価される?
一般企業(事業会社)経理経験者は、
税理士事務所では非常に歓迎されると思います。
というのも、税理士事務所は基本的に「人手不足」な業界ですから、
会計や簿記について基本的な業務経験を持つ経理経験者は「新人教育のコストが小さい」として高評価とされる可能性が高いのです。
また、どのような業種業界での経理経験があるか?も重要ですね。
メーカー経理の経験者なら、メーカー企業のクライアントが多い税理士事務所では高く評価してもらえるでしょう。
飲食業・建設業・不動産業なども同様ですね。
転職先の税理士事務所では、どういう業界のクライアントが多いかに着目しながら応募先をしぼり込んでいくのが良いと思います。
働きながら税理士を目指すなら、税理士事務所で実務経験を積もう
税理士を目指すなら、まずは会計事務所(税理士事務所)への転職を検討しましょう。
会計事務所というのは、資格を持った税理士が開業している事務所のことです。
基本的に従業員数5名〜20名程度など、小規模で活動している組織が多いですね(少数精鋭のプロ集団という感じです)
開業している税理士の元で税理士補助として働き、税理士としての実務経験を積みながら税理士試験の合格を目指すのがこの業界の王道(最短ルート)です。
試験勉強との両立がしやすい会計事務所を勤務先に選ぶことが大切
なお、働きながら税理士を目指す場合、試験勉強は長期戦になります。
だいたい5年〜8年ぐらいかけて試験合格を目指すことになるでしょう。
(勉強ができる人なら、3年程度で合格してしまう人も中にはいますが)
短期合格を目指すなら、働く環境が何よりも大切になります。
最短で試験合格を目指したい人は、ワークライフバランスの維持しやすい事務所の求人を狙って就活していくことが大切です。
会計事務所の中には、職員の受験勉強を応援してくれる雇用環境を整えている事務所もありますよ。
逆にいうと、会計事務所の中には仕事が激務すぎて試験勉強との両立なんてとても無理…といった状況のところも存在しています。
仕事を覚えることを最優先で働きたい人なら別ですが、仕事が忙しすぎる事務所は基本的に避けておいた方が無難です。
税理士試験は科目合格制度がある(社会人でも合格しやすい)
税理士は最難関レベルの国会資格で、合計5科目に合格しないといけない試験です。
ただし、科目合格制度(一度合格した試験科目は一生涯有効な制度)があるので、社会人でも挑戦しやすい試験といえます。
「1年に1科目ずつ、5年かけて合格する」といったように、現実的なプランを立てることも可能ですよ(実際にはもっと早く合格できるケースもあります)
もちろん、税理士試験は日本最難関レベルの国家試験ですし、税理士の仕事内容は経理事務よりも難易度がかなり高いのは事実です。
決して楽な道ではありませんが、資格を持った税理士として働けるようになれば大幅なキャリアアップできることは間違いありません。
税理士の働き方はさまざま
なお、ひとくちに「経理から税理士を目指す」といっても、税理士になった後の働き方はさまざまです。
独立を目指す人が多い資格ではありますが、企業内で勤務税理士として活躍することも考えられます。
いずれにしても、税理士を目指すなら、可能な限り早期での試験合格を達成することが大切です。
経理から税理士を目指す!具体的なキャリアプラン例
↓経理から以下のようなキャリアプランを参考にしてみてください。
- まずは会計事務所(税理士事務所)に転職する
可能な限りワークライフバランスが良く、従業員の資格取得を応援してくれる環境のある事務所求人を狙って就活するようにしましょう。 - 会計事務所で3年〜5年ほど働きながら、税理士試験5科目合格を目指す
税理士試験は科目合格制度がありますから、仕事をしながらでも「1年に1科目」などのペースで5科目合格を目指せます。なお、実務と理論をリンクさせながら学びを深めていくのが短期合格のコツです。 - 税理士として登録し、転職または独立を視野に入れる
税理士として独立してやっていくなら、なんらかの「得意分野」を持っておきたいところです。
相続税申告(資産税分野)や、国際税務などの税法に対応できるようになることや、医業や社会福祉法人などの特定分野の顧客を持てるよう、業界ならではの税法や経営に関する知識を深めていくなどが考えられます。一方で、企業の経理財務部門で企業ない税理士として働くことも選択肢の一つです
なお、税理士試験は「社会人向けの試験」です(受験資格として大卒または簿記1級の合格が必要なこともあって、そのようになっています)
なので、会計事務所は年齢高めの人でも未経験で働き始めることが十分可能ですよ。
現在のあなたの年齢が30代以上であったとしても、会計事務所でキャリアをスタートすることができます。
税理士事務所の仕事は経理とどう違う?
税理士事務所の仕事内容と、経理の仕事内容にどのような違いがあるか理解しておきましょう。
会計事務所の仕事内容というのは、
おおまかにいえば「決算業務と税務申告だけを集中的にやっている」という感じです。
(経理の日常業務はすっとばして、決算だけを専門でやっているイメージ)
ひとりの職員につき20件〜30件ほどの顧問先を担当していますので、年間で20件以上の決算をやることになります。
必然的に、会計や税務についての高度な知識を身につけることができますが、勉強も必要です。
税法は毎年のようにルールが変わりますので、
常に勉強して新しい情報を仕入れていくことが求められますね。
もちろん、会計や税務の知識の根本的な部分は税理士試験の勉強で学ぶ内容です。
会計事務所で実務を覚えながら、税理士試験の勉強をこつこつ進めていくことが、税理士としての仕事能力を高めていくことにつながります。
会計事務所の職員は外部とのやりとりが多い
会計事務所の職員は、経理と違って「常に外出して仕事をしている」という感じの働き方になります。
(月次監査や巡回監査といった名目で、1ヶ月に1回程度、顧問先の事業所にお邪魔して経理処理をチェックします)
税理士として働いていくにはコミュニケーション能力も大切です。
経理として社内の人たちとのやりとりだけをしてきたという方は、最初は面食らう部分があるかもしれませんね。
ただ、職員として働く限りは新規開拓営業のようなことはする必要がありませんし、
基本的には顔見知りの相手(クライアント企業の社長さんや経理担当者さんです)とのやりとりがメインになりますので、大きな苦痛はないと思いますよ。
ブラックな会計事務所で働きたくない人へ
税理士業界で働く人にとって、
どういう事務所で働くか?は、
その後の人生を決定してしまうほど重要な問題です。
ブラック事務所の労働環境は本当に過酷です。
激務すぎて税理士試験との両立なんて不可能ですし、
月給手取り16万円で毎日のように残業させられる…
みたいなこともあります。
会計事務所で働けるならとりあえずOK(どうせ独立するし…)
↑こういう感じで税理士業界に入ると失敗してしまうので注意してください。
ブラック事務所を最初から選択肢に入れないことが大切ですよ。
ブラック事務所にまちがえて入社してしまうリスクを避けたい人は、
会計職専門の転職サイトで求人情報を探すのがおすすめです。
ブラック事務所の求人はあらかじめ排除されているので、
まちがえて応募するリスクを避けることができます。
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普段から転職サイトを見る習慣をつけておくと、
「今の職場がどうしてもしんどくなったら転職もある」
という選択肢に気づけます。
いい意味での逃げ道を確保しておくのが大切ですよ。
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